御厨人窟と神明窟
左が御厨人窟(みくろど)右が神明窟(しんめいくつ)
1200年程前に空海が修行をした場所で左の洞窟で食事や睡眠をして右の洞窟で修行をしたと言われています。海側のプレートが地上側のプレートを今も押し上げていて空海の時代は今より2m低かったそうです。
御蔵人窟の内部、洞窟の内部見学もできます、暑い日でしたが洞窟の中は比較的ひんやりとしていました。
こちらは神明窟内部です、なかの広さは結構大きく2~3人くらい住めそうです。
なぜかわかりませんが鳥居のようなものが手前にあり、神社形式?なのが不思議でした。
空海がここで修行したのは虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)です。簡単に言えば
虚空蔵求聞持法のマントラ(真言)を一日1万回唱え、100日続け合計100万回で1セットになります。それによる効果ですが無限の記憶力を授かると言われています。
「ノウボウアキャシャギャラバヤオンアリキャマリボリソワカ」を1日1万回×100日
ここでの修行中に明星が口に飛び込みこの時に悟りが開けたと伝えられます。
室戸ジオパークにあり奇岩が多くここから海側に遊歩道もあります。
御厨人窟前の車道を渡って室戸ジオパークの遊歩道があります。空海もこの辺で魚や貝、カニを取り食べ、海で行水したのでしょうか、裏山で動物の肉や野草も取れそうでここでキャンプをすれば楽しそうです。
水平線のあたりはプルシアンブルーに近い色になっていました。空海が修行した洞窟からは当時、空と海しか見えず名前の「空海」の名前の由来となりました。
空海と言えば真言密教ですが洞窟は神式でした。納経帖にはお寺形式でした。ここらへんは明治維新時の神仏分離・廃仏毀釈が関係あるのかもしれませんし、調査が必要です。
室戸へはレンタカーを借りていきましたが、神戸から明石大橋を通り海沿いに降りていくルートで札所4件まわり高知につくまで11時間程かかりました。
ばかでかい弘法大師像、室戸青年大師像高さ21m、ちなみに奈良の大仏が15mです。
海岸沿いに走っていたら御厨人窟の手前にありました。大きさにビックリします、地元の有志の方が建てたそうです。
追伸・・洞窟の件をジオパークのお問い合わせフォームで問い合わせました。
回答としまして・・
御厨人窟はお寺、神社ともに古くからゆかりがあるらしく、どちらもが関わっているようです。詳細はわかりませんが、明治の神仏分離とは関係ないようです。
との事です。神仏習合が江戸時代までの基本ですのでその名残りでしょうか。ちなみに私の先祖は鹿児島で、神道なのに墓はお寺の跡地でした。鹿児島では神仏分離・廃仏毀釈が激しかったようで、藩主の寺さえ廃寺となっています。もしかしたら江戸期までは普通に仏教だったのかもしれません。
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