空海ウォーカーズ5番・地蔵寺
◆歴史コラム・虚空蔵求聞持法◆
空海は大学を辞め沙門(修行僧)として山林で修行をしました。その一つに御厨人窟(みくろど)の岩屋で修行をしていて、ここからは海と空としか見えず空海と名乗るようになりました。
虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)とはある一定の修行をする事で驚異的な記憶力を得る事ができるようになる。
瞬間記憶術とでもいうのでしょうか。修行中に他の沙門から虚空蔵求聞持法を知り御厨人窟の岩屋で修行します。言葉にすれば簡単な修行です、単に虚空蔵菩薩の真言を一日一万回唱える、これを百日続ければ1セットの修行になります。
「のぅぼぅあきゃしゃきゃらばやおんありきゃまりぼりそわか」朝から晩までなのか夜から朝までなのか、とにかく起きているあいだはこれを唱えます。1セットが百万回ですが空海はこれを何回もこなしたそうです。
唐で驚くほどのスピードで真言密教を習得できたのもこの虚空蔵求聞持法のおかげではないでしょうか。普通の人間の脳の使用率は10%とするとフルに脳が使えるようになると10倍の記憶力になり、コンピューターで言えばいつも使ってるパソコンがいきなりスーパーコンピューター富岳になるようなものでしょうか、昨日の晩御飯のメニューも覚えてないおとうさんが急に過去365日の晩御飯のメニューを言い出したら虚空蔵求聞持法を習得したとみてよいでしょう。
◆地蔵寺・嵯峨天皇勅願・開基弘法大師◆
地蔵寺・本堂
羅漢堂は安永4年(1775年)建てられましたが、大正4年に参拝者の火の不始末が原因で焼失しました。その後再建されました。
龍を飛ばす羅漢様、半托迦(はんだか)尊者。とくに説明もなくずらっと羅漢様が並べられています。茶碗のような器から煙がたつように龍を出して操ります、右には式神か眷属のような者もいます。五百羅漢はかならず知ってる人に似た人がいると言われてますが特にはいませんでした。
2021年4月8日に徳島入りし1番から3番は歩きで移動しました、3番から4番までは半分バス利用し5番まで歩きまたバスで徳島駅まで戻りました。まだ準備不足で装束無し、作法の知識なしで勉強不足のままお遍路にでました。
キャンピングカーの青年が撮ってくれました、構図がとても良いです。
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